2011年12月9日金曜日

SURVIVORSERIES 2011 雑感

大分遅くなりましたけど、Survivorseries 2011の雑感を書きます。

Survivorseriesといえば、四大PPVの一つですが、最近はそのポジションが低下しているような気がします。そもそも、WWE本編で団体抗争が殆どなくなってしまいましたから、しょうがないのかもしれません。チームらしいチームはネクサスとコア以降ありませんしねー。
まぁ、今回はロック様のWWE復帰がメインのPPVですから、それ以外はどーでもいいのかもしれません。


第一試合 United States王座戦 ○ドルフ・ジグラー×●ジョン・モリソン (王座防衛)
なんかジョン・モリソンがパッとしませんねー。身体能力、ルックス、技のキレ、どれを取っても一流になる素質はあると思うんですが…。プッシュされてた時期にケガをしちゃったのも運がなかったですねー。一時期のエッジを見ているようです。エッジは試合しょっぱいところもあったんですけど、R-18というスキャンダルを逆手に取ったキャラ立てで成功しましたから、モリソンも何か一発が必要なのかもしれません。
ドルフ・ジグラーはいつも通りです。それなりにプロレスは上手いし、相手なりに試合が出来る。そういう意味ではきちんとしたレスラーだと思いますが、決定的に華がない。特に売りになるところがある訳ではないので、ストーリー上、ヴィッキー・ゲレロの愛人キャラから単なる顧客に代わってしまった今後がちょっと心配です。早めに何かキャラ立てを自分なりに考えないといけませんですよ。フィニッシュホールドがスリーパーホールドというのも改める必要があると思います。

第二試合 Divas王座戦ランバージル戦) ○ベス・フェニックス×●イヴ(王座防衛)
まぁ、Diva戦ですから、こんな感じで試合に出ないDivaを画面に出すのはいい手なんじゃないでしょうか。多分、裏の方でも今後Divaをどうして行くのか試行錯誤の状態なんだと思いますですよ。
・プロレスができる多少可愛げのあるレスラーを引っ張ってくるのか
・美人で意欲のある素人をある程度プロレスができるように仕込むのか
・美人でスタイルのいい女性をマネージャーに使っていくのか
ある程度明確にした方がいいような気がします。何もせずにトリッシュ・ストラタスが出てくるなら楽でいいんですけどねー。本当に、なんでミッキー・ジェームスを退団させちゃったんだろうなぁ。イヴもある程度プロレス上手くなってきましたけど、ベス相手だから試合になったような感じでしたからねー。暫くは、プロレス部分はベスナタリアが引っ張っていくんでしょうか…。

第三試合 エルミネーション戦 ○チーム・バレット×●チーム・オートン
一応ベビー・チーム対ヒール・チームの体裁はとってました。
ベビー側がランディ・オートンシェイマスシン・カラコフィ・キングストンメイソン・ライアンで、ヒール側がウェイド・バレットコーディ・ローデスフニコドルフ・ジグラージャック・スワガーでした。
しかし、この試合にどれだけの意義と必然性があったのでしょうか? サバイバーシリーズだから、とりあえずエルミネーションマッチがないとまずいだろう的なやっつけ感が否めません。最近のRAWがスーパーショーとしてSmack Down!所属レスラーも登場するようになって、番組の垣根が低くなっていますが、せめて、番組対抗のエルミネーションマッチにして、Royal Rumble最終入場者の座を賭けるぐらいの仕掛けが欲しいですね~。WWEの基本は「1年かけてWrestlemaniaに向けて、どうストーリーを練っていくか」だと思っていますので、Survivorseriesあたりから色々基本的なストーリーを仕掛け始めないとWreslemaniaが盛り上がりませんですよ。
しかし、クリスチャンの負傷は痛いところですね~。ただでさえ層の薄いSmack Down!のヒールのトップどころが一人欠けてしまいましたですよ。相対的にウェイド・バレットのランクが上がるんでしょうけど、このチャンスにどれだけできるかがバレットの課題でしょうねー。併せて中堅どころのヒールもちゃんと育てないといけませんね。
あと、そろそろWreslemaniaに向けて、ジ・アンダーテイカーが復帰してくる時期が近づいていますが、年内に復帰するのかなー? ケインの復帰もあるでしょうし、それまでどう凌ぐのかが見所かもしれません。

第四試合 世界ヘビー級王座戦 ○ビッグショー×●マーク・ヘンリー(反則勝ちのため王座移動なし)
で、そのSmack Down!のメインタイトルである世界ヘビー級王者戦ですが、ビッグショーの頑張りで見事な試合になりました。マーク・ヘンリーもそこそこ頑張ったとは思います。少なくとも数年前よりは試合として見られるようになったと思います。しかし、試合の主役はやっぱりビッグショーでしょう。「世界最大のアスリート」の二つ名は伊達ではないと実感しました。2m11cm、200kgであれだけ動けるレスラーは他にはいないと思いますですよ。
マーク・ヘンリーについては、JBLと同様に「立場が人を作る」的にそれなりの感じになってくれるといいんですけどねー。ただJBLは元々クローズライン・フロム・ヘルという説得力のあるフィニッシャーがありましたけど。あの巨体はそれなりに説得力があるんですが、ワールド・ストロンゲスト・スラムがフィニッシャーではねぇ…。セカンドロープあたりでもいいから、フライング・ボディ・プレスを決めるとか、トーチャー・ラックにするとか、もう少し説得力のあるフィニッシャーを開発してほしいですね。あとは、主力である100kg前後のレスラーと試合を組み立てられるようになれば、それなりに説得力のある選手として認められるようになると思いますですよ。

第五試合 WWE王座戦 ○CMパンク×●アルベルト・デル・リオ(王座交代)
試合としては一番面白かったんじゃないでしょうか。デル・リオの実力も十分発揮されたと思いますし、CMパンクのいいところも十分堪能できました。もうちょっと尺があっても良かった気がします。
あとは、デル・リオがWWEで経験を十分積んで、ファンがその格を認めるようになれば、十分メイン級の選手になれると思いますですよ。
CMパンクは間違いなく、「今一番面白い試合を見せられるレスラー」でしょうね~。プロレスの上手い選手はHHHレイ・ミステリオとか何人かいますが、「見て面白い試合」をできるのはCMパンクならではの力だと思います。
次は誰をCMパンクと絡ませるんでしょうかねぇ。暫くはデル・リオなのかなぁ……。そして、Wreslemaniaで誰と試合をすることになるんでしょうか。個人的にはテイカーとの試合を見てみたいなぁ。

第六試合 ○ザ・ロックジョン・シナ×●ザ・ミズR.トゥルース
この試合はもう、「ロック様による、ロック様のための、ロック様の試合」でした。ロック様がどれだけ試合ができるのかが最大の見所でしたし、心配なところでもありました。その期待は十分に果たされたと思います。身体も十分にパンプアップされていましたし、試合勘もそんなに悪くなかったと思います。一番ほっとしたのはビンス・マクマホンだったと思います。
場所がMSGだっただけに、辛口のニューヨーカーからシナに対して辛辣な「レスリング下手!」「それでも下手!」のヤジも飛びましたが、シナも十分プロレス上手くなったと思います。少なくともWWEでメインを張っても悪くないレベルにはあると思うんですがねぇ…。
何しろあの時期のSmack Down!はJBLをヒールのメイン役に持ってこざるを得ない状況でしたからねぇ。若くて伸び盛りのジョン・シナをプッシュしない訳にはいかないでしょう。それでも、US王座を獲得させるまで、それなりに時間を掛けさせましたし、その後も本人の努力、勤勉さでプロレスも上達したと思うんですけどねー。少なくともホーガンよりはプロレスは上手いと思いますですよ。
ザ・ミズ&R.トゥルースが相手では格が違い過ぎてお話になりません。せめて、破壊兄弟ぐらいのインパクトが欲しかったですねー。まぁ、所詮はロック様の小手調べの試合ですから、あまり危ない橋は渡らせられなかったのでしょう。
正に「Finally,The Rock has come back to New York(&WWE)!」ということですね。